【九州大学】第3回 Kyushu U Connect「十人十色-多様性がみちびく私たちの未来とは?-」(福岡市博物館)
終了

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開催日時 2024年7月7日 13時00分 ~ 16時30分
開催場所 福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3丁目1-1)
参加費 無料
定員 先着120名(事前申し込みの必要あり、定員まで達していない場合当日参加可能)
主催者 九州大学
お問い合わせ 九州大学総務部広報課(TEL:092-802-2131、Mail:sysintlkh★jimu.kyushu-u.ac.jp ※メールアドレスの★を@に変更してください。)
特記事項 【お申込み方法】
申込フォームよりお申込みください。
【対象】
一般向け、高校生向け、小・中学生向け、在学生・教職員向け
【言語】
和英のバイリンガルイベント
関連リンク 九州大学ホームページ(外部リンク)
〇参加申込フォーム(外部リンク)

内容

今年で3回目となるKyushu U Conncetのテーマはみなさまが身近に感じる「多様性」です。私たちの生活のあらゆる場面で、多様性は重要な役割を果たしています。九州大学もその必要性を理解しVision 2030の最初のビジョン「カバナンス」にも「ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの促進」を掲げています。異なる文化の理解、自然界の生物多様性、さまざまな背景を持つ人々との交流など、多様性は私たちに「人間とは何か」を考えさせます。

【日程】
各トーク15分+Q&A10分
12時00分から13時00分 開場
13時00分から13時10分 開会の挨拶
13時10分から13分35分 瀬口典子特任研究者(英語)
13時35分から14時00分 須山幹太教授(日本語)
14時00分から14時10分 休憩
14時10分から14時35分 木下博子准教授(日本語)
14時35分から15時00分 学生団体「いと」〜Italento〜
15時00分から16時00分 フリーグループディスカッション
16時00分から16時20分 閉会の挨拶

【発表者】
「人種概念の問題点と日本における人種差別」
瀬口典子特任研究者(比較社会文化研究院 )
17世紀以来、人の多様性は皮膚色や身体的特徴を基に簡略化され、人種というカテゴリーに分類されました。しかし、人種の概念は生物学的根拠を持たず、社会的に構築されたものです。人種概念は植民地主化や奴隷制を正当化するために使用され、今日でも人種差別は継続しています。日本でも人種の概念は受け入れられ、特にメディアで使用されています。しかし、日本では人種差別についての議論は行われていません。日本でも人種差別の存在を認識し、それに対応することは非常に重要です。

「ゲノムから見たヒトの多様性」
須山幹太教授(生体防御医学研究所 附属システム免疫学統合研究センター)
「蛙の子は蛙」という言葉が示すように、子供は親に似ています。これは、遺伝的に近いからです。一方、世界各地を見てみると、それぞれの土地には肌や目の色、髪質が異なる様々な人々が存在します。今では各個人について、ヒトの遺伝情報の総体であるゲノムが簡単に調べられるようになりました。ゲノムからわかるヒトの多様性や病気について考えてみましょう。

「宗教的多様性と多文化共生社会に向けて」
木下博子准教授(留学生センター)
世界のムスリム人口は、2050年には世界総人口の約30%を占めるようになると言われています。今後、日本にも多くのムスリムがやってくると予想され、日本社会はますます多様化するでしょう。異なる信仰をもつ人々と、どのように共生していくのか。共生のために宗教的多様性をどう理解すべきなのか、一緒に学びましょう。

「生物多様性と私たち 〜もしも虫がいなくなったら〜」
学生劇団「いと」~Italento~
生物は多様です。特に虫は種類が多く、全生物種の50%以上を占めます。虫たちの仕事も多様です。花を咲かせたり、農業を守ったり、ウンチを分解したり、ご飯になったり… 私たちは虫たちに支えられて生きています。にも関わらず、私たちは1度でも虫たちに感謝したことはあったでしょうか?虫がいなくなったら、私たちの生活はどうなるのでしょうか?普段は「いるだけ」の隣人たちの世界を、一緒に覗いてみたいと思います。

【司会】
許斐 ナタリー教授(国際戦略企画室)

【モデレーター】
ローレンス ヨハン教授(共創学部)